「どうすれば“育てる指導”ができるのか?」
「自分自身(コーチ・選手)が成長できる考え方を知りたい。」
そんな問いを持ったとき、本がヒントをくれることがあります。
私自身、指導の現場で悩んできました。
- 頑張っても結果が出ず、自信をなくす選手
- 失敗を恐れて挑戦できない選手
- 練習でダラダラして身が入らず、力を伸ばせない選手
どう関われば“育てる”方向に進めるのか?
どう声をかけるべきか?
今回はそんな問いに直面したときに、助けられた本を3冊紹介します。
※この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。すべて現場で実際に役立ったと感じた本のみ紹介しています。
どれも難しすぎず、“育てる指導”に確かな手ごたえをくれた本たちです。
📚1.『GRIT やり抜く力』アンジェラ・ダックワース
「努力しても無駄なのでは?」
そんな思いを、コーチも選手も抱くことがあります。
この本は、やり抜く力=“GRIT”こそが成功の鍵であり、それは誰でも育てられると教えてくれます。
成功を決めるのは才能ではなく、困難に立ち向かい、継続する力。
それが選手の未来を左右する――この視点を得られただけで、指導の根っこが変わりました。
「努力って意味あるのかな」と悩む選手に、
「この本がコツコツ努力を続けることの大切さを証明してくれてるよ」と伝えることが、背中押すことになります。
乗り越えられる困難を設定して、困難に立ち向かう力を一緒に育てる。
そんな風に考えられるようになりました。
📚2.『マインドセット』キャロル・S・ドゥエック
この本では、人の考え方(=マインド)を2つに整理してくれます。
- 固定マインドセット:「失敗は能力がない証拠」
- 成長マインドセット:「失敗は成長のチャンス」
この違いを知るだけで、選手の言動も、コーチの声かけも変わります。
僕自身も、落ち込む選手に「“まだ”できないだけ」と言えるようになりました。
それだけで、挑戦に対する姿勢が少しずつ前向きに変わっていったように思います。
選手だけでなく、コーチが成長マインドセットで接することができると大きく変わります。
この考え方がチーム全体に浸透していく中で、失敗を恐れず挑戦する文化が育っていきます。
📚3.『元祖プロコーチが教える 育てる技術』ジョン・ウッデン
この本には、育てる指導の本質が、驚くほどシンプルな言葉で詰まっています。
ウッデンは、技術や結果ではなく、
「誠実さ」「努力」「自己制御」など、人として大切なことを何より重視していました。
中でも印象的なのは、“準備”の大切さに対する姿勢です。
「試合で勝つかどうかより、自分の力を出せる準備ができたかが重要」
この言葉は、練習を頑張れない選手への関わりにもヒントをくれます。
「なぜ練習が大事なのか」を、精神論ではなく具体的に伝えることができるからです。
また、成功のピラミッドは選手と一緒に学べる構造になっており、
チームづくりの“共通言語”にもなります。
まとめ:“育てる指導”のヒントは、1冊の本の中にある
選手の力を伸ばしたい。
でも、そのためにどう考え、どう関わればいいのか、迷うこともあります。
今回ご紹介した3冊は、“育てる”という指導のあり方を整理し、考え直すきっかけをくれました。
全部を一緒に読む必要はありません。
コーチ自身が読んで学び、心に残った一節を選手に伝えるだけでも十分です。
本から得た言葉を、日々の声かけや関係づくりに活かす。
そして、その積み重ねが、「育てる」チームの空気をつくる力になります。
📖今回紹介した本 一覧
『GRIT やり抜く力』👇
『マインドセット』👇
『育てる技術』👇
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