こんにちは、すずめです。
選手がやる気を見せない、頑張らない、結果が出ないと悩んでいるコーチの方へ。
この悩み、実は「マインドセット」が大きな原因かもしれません。
もし、あなたや選手が「固定マインドセット」を持っているなら、その考え方を変えることでやる気が出て、成長を実感できるようになります。
この記事では、キャロル・S・ドゥエックの『MINDSET(マインドセット)「やればできる!」の研究』を基に、選手のやる気を引き出すためのマインドセット転換法をお伝えします。
マインドセットが変化する中で、選手は失敗を恐れず挑戦し、成長志向になります。
『MINDSET(マインドセット)「やればできる!」の研究』から学んで、今日から実践してみてください。
マインドセットとは?やる気を引き出す思考法
まずは、「マインドセット」という言葉について整理します。キャロル・S・ドゥエックが書いた『MINDSET(マインドセット)「やればできる!」の研究』では、私たちが物事をどう捉えるか、どんな思考をするかがその後の人生に大きな影響を与えると説明されています。
ドゥエック博士は、物事に対する捉え方が2つのマインドセットに分かれることを紹介しています。それが、「固定マインドセット」と「成長マインドセット」です。
- 固定マインドセット: 自分の能力は変わらないと信じる
- 成長マインドセット: 努力によって自分の能力は伸ばせると信じる
これら2つのマインドセットの違いを知ることで、選手のやる気や成績にどれほど大きな変化をもたらすかを理解することができます。
固定マインドセット(こちこちマインドセット)とは?選手のやる気を阻害する原因
「固定マインドセット」とは、キャロル・S・ドゥエックが『MINDSET』で紹介している考え方です。
固定マインドセットを持つ人は、能力が生まれつき決まっていて、努力しても変わらないと考えます。
つまり、才能がない自分には限界があると感じてしまいます。このマインドセットの特徴として、以下のようなものがあります。
- 失敗を避ける: 失敗することは自分の能力が足りない証拠だと思い、避けようとします。
- 努力を避ける: 努力をすることは、自分が能力に欠けている証拠だと感じ、努力することを嫌います。
- 成果を自分の価値と直結させる: 成績や結果が自分の価値を決定づけるものだと考え、常に結果を求めます。
具体的には、固定マインドセットを持った選手はこう考えます:
- つまづいたら失敗 ← 「頭が悪くて才能がない証拠」
- 努力は忌まわしいこと ← 「挫折と同様、頭が悪くて能力に欠ける証拠」
能力が変わらないと考えているので、失敗を恐れ、緊張感が常にあります。もし失敗すれば、自分が能力がないことを宣言してしまうことになると感じます。誇張してでもできることを強調し、能力があることを証明しようとする傾向が強くなります。
そのため、やる気がないから失敗しただけで、やる気があれば能力はあるのでできる、やればできるという「逃げ道」を必要とします。
成長マインドセット(しなやかマインドセット)とは?選手の成長を促進する考え方
一方、成長マインドセットを持つ人は、能力は努力次第で伸ばせると信じています。
失敗を学びの機会として捉え、努力が自分をより賢く、有能にしてくれると考えます。
成長マインドセットの特徴として、以下のようなことがあります。
- 失敗 ← 「まだ成長できる余地があるということ」
- 努力 ← 「人を賢く有能にしてくれるもの」
例えば、選手が失敗したとき、成長マインドセットを持つコーチはこう考えます:
- 「この失敗から何を学べるか?」
- 「次回はどうすればもっと良くなるか?」
しなやかマインドセットを持つ人は、成長過程を大切にし、成果だけでなく、努力や過程も評価します。
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コーチも成長マインドセットが必要!選手を支えるための考え方
『MINDSET』では、コーチやリーダーが成長マインドセットを持つことの重要性も強調されています。
選手にとって、コーチが「努力で能力が伸びる」と信じていることは、非常に大きな影響を与えます。
もしコーチ自身が固定マインドセットを持っていると、選手に対しても無意識のうちにその考えが言葉かけや行動で伝わります。
つまり、「才能がないと成長できない」というメッセージを選手に与えてしまい、選手は挑戦や失敗を恐れるよう変化します。
一方、コーチが成長マインドセットを持っていれば、選手も「努力すれば自分も成長できる」と信じ、失敗を恐れずに積極的に挑戦するようになります。
その結果、選手のやる気や成長が促されるだけでなく、失敗を許容することでチーム全体がより強い絆で結びつき、成果を上げることができます。
固定マインドセットからしなやかマインドセットへ!選手のやる気を引き出す方法
では、固定マインドセットから成長マインドセットへ転換するにはどうしたら良いのでしょうか?
- 自己認識を深める: 自分がどのマインドセットを持っているかを振り返り、認識する
- 失敗を学びの機会と捉える: 失敗を怖がらず、そこから何を学べるかを考える
- 努力を評価する: 成果ではなく、努力や過程を認める
- 挑戦を受け入れる: 新しい挑戦を恐れずに取り組む
例えば、選手に対して「8問正解よ。よくできたわ。頭がいいのね」という言い方ではなく、「8問正解よ。よくできたわ。頑張ったのね」と努力を認めることが、成長マインドセットを育てることに繋がります。
- 失敗に対して: 安易によかったところを見つけほめるのではなく、原因を他に求めず、「努力が足りなかった」とアプローチすることが大切です。
本の紹介:『MINDSET(マインドセット)「やればできる!」の研究』
キャロル・S・ドゥエックの『MINDSET(マインドセット)「やればできる!」の研究』は、固定マインドセットと成長マインドセットの違いを深く掘り下げ、マインドセットを変える方法について具体的に解説しています。選手やチームメンバーとの関わり方にも役立つ一冊です。
本書を読むことで、どのように自分のマインドセットを成長志向に変え、より良い結果を出せるかのヒントが得られます。
ぜひ、この本を手に取ってみてください。
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まとめ
まずは、コーチがしなやかマインドセットを持って選手と接してみてください。
自分の思考や行動を見直すことで、選手も変わり、結果が変わります。
固定マインドセットから成長マインドセットに転換することは、やる気や成長を引き出すチーム作りの第一歩です。
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