後輩に教えることが多すぎて大変…
常識は知っておかないと話にならない
まず教えないと仕事にならない…
この方法がベストだから覚えてほしい
きちんと教えないなんて怠慢だ
上司の方やコーチならこのように考えてしまったことはありませんか?
私は教えられる側として、たくさんの「教えた方がいい」ことで混乱した経験があります
逆に、自分が教えすぎた経験もあります
近年、仕事もスポーツもどんどん高度化し、必要とされるスキルやそれが移り変わるスピードも速くなってきています
教える側も、たくさんの教えなければならないことで忙しくなり、
教えてもらう側も、覚えること、資格を取ることで手いっぱいになってしまいます
私の考え方は
- 教えることはゴールではなく できるようになる(理解してもらう)ことがゴール
- 教えることはできるよう(理解してもらう)になるための手段
- 教えない = ゴールにたどり着けない ではない
と思うようになりました。
教えることを整理したうえで、
効率よくできたり理解したりする方法を紹介したいと思います。
教えることのメリット
教えることのメリットをざっと上げると
- 時間が短くて済む
- 答えがわかりやすい
- 結果がすぐに出る
- 同じことをやってくれる などなど
教えることのデメリット
続いて教えることのデメリットです
- 教えてもらったことしかできない
- 答えを与えてもらっているので簡単 応用が利かない
- 答えを与えてもらっているので考えない
- 受け身になる などなど
スポーツの指導の場面で考えると、
教えすぎると個性がなくなって、長所が減っていくということも起こりました
オススメの指導法➀ わかりやすさなら物語
いい物語に人間は引き込まれます
解説本よりも、そのことが物語で書かれている本だとスムーズに読めたりします
「アリとキリギリス」の物語を聞いて、勤労と怠惰について読み取って理解をしたり
「ウサギと亀」の物語を聞いて、こつこつやることの大切さを見つけます
伝えたいことをそのまま話すよりも、
過去の失敗談や物語で話すことによって、受け身にならず
「何が言いたいのかな?」と教えられる側の主体性がうまれ、自分で答えを見つけようとします
いい物語があれば、うまく理解を促せます
オススメの指導法② 体験させる
体験させて自分で学んでいくという方法です
同じ体験でも、学ぶ内容は人それぞれ
失敗をすることもあるので、時間がかかります
ただ、応用がきいたり、調べたり、その周辺のこともたくさん学ぶ可能性があります
失敗を奪わないというのも必要な考え方だと思います
上司やリーダーの仕事としては、少し頑張ったら成果が出そうな内容を設定することです
難しすぎると失敗だけの経験になってしまします
簡単すぎると飽きてしまうので難しいところです
スポーツ指導の場面だと、最低限のルールだけ伝えてゲームをします
ゲームをするのに「この基礎が徹底的に必要だ」と思っているのはコーチだけで
選手は何が必要なのかわからないまま、基礎練ばかりを繰り返します
どこに向かっているのか、何が問題なのかを体験することで
失敗したり成功したり、練習の意味も分かるということが起こります
オススメの指導法③ ゴールを共有する
まず、ゴールを確認します
そのあと、実際に作業をしてもらいます
例えば、昨年の資料(ゴール)を見せて、作業をしてもらう
サポートが必要な部分は助けます
資料作成で必要になった書類の場所を聞いてきたら、その場所を教えるということです
方法も含めて任せてしまうという方法です
作業後にフォローアップの必要はありますが、この方法でも理解を深めたり、できるようになります
難しそうであれば、フォームを渡したり、必要な書類を集めておくということで難易度を調整することもできます
まとめ
教えることに固執せず、後輩や部下、プレーヤーが理解したり、できるようになることを目指していい方法を考えてみてください。
- オススメの方法➀ 物語る おおいに物語ってください
- オススメの方法② 体験させる 先回りして成功だけさせるのではなく失敗も経験することで理解に深みがうまれます
- オススメの方法③ ゴールを共有する 道のりも自分で考えてまかせます
以上です。
ありがちな「教えなきゃいけない呪縛」から逃れられた方がいればうれしいです。
相手の感じる力や学ぶ力を信じて、教えすぎないことにチャレンジしてみてください。
コメント等あればよろしくお願いします。
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