「やらされ感」が消えた日。“Eタンク”が起こした小さな革命
こんにちは、すずめです。
今日は『ダブル・ゴール・コーチ』という本に出てきた「Eタンク(エモーショナル・タンク)」を、実際のチームに取り入れてみた話です。
「Eタンク?なにそれ?」という方も大丈夫。簡単に説明しながら、
・なぜやってみようと思ったのか
・実際どうだったか
・どんな効果があったのか
を、体験ベースでお届けします。
Eタンクって何?
Eタンクとは「エモーショナル・タンク」の略で、心のエネルギーをためる“見えない燃料タンク”のようなもの。
「車の燃料タンクが空っぽだと、その車でどこかにたどり着けるとは期待しないだろう。同じように、子供は(大人も!)目標にたどり着くために満たされなければならないタンクを持っている。」
Eタンクが満たされていないと、やる気も、協力する力も湧いてこない。逆に、満たされていると自然と前向きに動けるようになる。
Eタンクを満たす行動
・ 誉める
・ 感謝する
・ 話を聞く
・ 笑顔を向ける
Eタンクを空にする行動
・ 命令ばかりする
・ 大勢の前で叱る
・ 無視する、認めない
チームでやってみた:第1回練習
新チームがスタートし、「どんなチームを目指したい?」という話し合いで出てきた言葉が、
「よい雰囲気のチームにしたい」
まさにEタンクの考えと重なると思い、初回練習で導入してみることに。
練習では、ミニゲームをしたり、とにかく「雰囲気重視」でいくと決めました。そして、私自身もこう呼びかけました:
「なりたいだけじゃなくて、行動していこう」
「すずめも、苦手だけど誉めるの、頑張ってみます」
結果、拍手や声かけ、笑顔が飛び交い、練習のエネルギーがものすごく高い。ハードな練習も、笑顔でできる。
「楽しいと、こんなにも頑張れるのか…!」と驚きました。
第2回練習:うまくいかない?でも学びが深まる
次の練習。前回のようにはうまくいかない雰囲気。
「ナイス〜!」「ファイト〜!」という雑な声かけが目立ち、少し空回り。
「どうやって誉めればいいのかわからないのかな?」と感じた私は、
誉め方のポイントをホワイトボードに書いて伝えました:
・ 名前を呼んで誉める
・ 具体的なプレーを誉める
・ 結果ではなく、過程を誉める
その後、「この練習の誉めポイントって何だろう?」と問いかけると、
選手たちは技術や練習の意図を考えながら、仲間のいいところを見つけて誉めるように。
誉める→ポイントを意識する→練習の質が上がる
という好循環が生まれていました。
実感した効果
Eタンクを意識したことで、チームのエネルギーは目に見えて変化。
・ 「やらされ感」「チームへの無関心さ」が減る
・ 自分たちでチームを動かす雰囲気が生まれる
・ 「集まることが楽しい」空気ができる
これって、すごく大事なことだなと感じました。
今後の課題と展望
もちろん、まだ課題もあります。
・ 新しい練習でもどうEタンクを満たすか?
・ 言葉が少ないプレーヤーでも“渡せる”方法は?
このあたりは、引き続き試行錯誤していきます。
職場でも応用してみたら…
ちょっとした声かけや感謝の言葉を意識したところ、
同僚との関係性もいつもよりポジティブに。
冗談っぽくできる分、実は職場の方が導入しやすい面もあるなと感じました。
おわりに
「エモーショナル・タンク」、思った以上に奥が深くて、実践的。
部活動でも、職場でも、家庭でも使える概念だと思います。
本自体もおすすめなので、興味がある方はぜひどうぞ:
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