こんにちは、すずめです。
「うまいのに、チームメイトとうまくいかない選手」どうすればいい?
「あの子、プレーはうまい。でも、なんかチームメイトとうまくいかないんだよね……」
「周りの選手は納得していないけど、試合に出すべきなのか?」
育成年代の指導現場では、こんな悩みに直面することがあります。
技術はある、ゲームでも普段の行動でも影響力がある――でもチームの一員としてリスペクトされていない。
その選手をどう扱えばいいのか、悩む指導者も多いのではないでしょうか。
結論:リスペクトは、待つものではなく、選手自ら育てるもの
プレーがうまいことはもちろん大切です。
しかし、それだけでは本当に信頼される選手にはなれません。
リスペクトされるためには、まず自分からリスペクトを示すこと。
これは選手にも、指導者にも必要な視点です。
そして、私たちコーチは、
「選手がチームや仲間にリスペクトを示せるようにサポートすること」が大切な役割になります。
実際にあったこと:メンバーから外した古株の選手
先日、私はコーチとして、ある試合の登録メンバーを決めました。
その中で、ずっとチームに所属していた古株の選手を選びませんでした。
実績もあり、技術もある選手。
これまで何度もメンバー入りしてきた経緯もあり、「なんとか選べないか」と悩みました。
しかし、彼のプレーは“自分のため”のものであり、チームへの貢献や仲間への配慮が見られなかったのです。
年長者としての振る舞いや、後輩へのサポート、模範となる行動もほとんど見られず。
結果、メンバー発表の場では、誰からも異論は出ませんでした。
誰も怒ることなく、むしろ納得しているようでした。
彼は、チームメイトからリスペクトされていなかったのです。
もちろん、彼とはその後しっかりコミュニケーションを取っています。
彼も大切なチームの一員です。
チームでプレーするということ
チームスポーツは、一人では戦えません。
団体競技は、“個”ではなく“集団としての成果”を追うものです。
個人の自由やスタイルは大切にしつつも、
「自分さえよければそれでいい」という姿勢では、信頼も協力も得られません。
もし「私はこうしたいからこうします」「結果さえ出せば関係ない」と言うなら、
それは個人スポーツを選ぶべき姿勢です。
チームに所属している以上、「自分がチームにどう影響を与えているか」を意識する必要があります。
リスペクトとは何か?
リスペクトを示すというのは、こういう行動です。
・ 自分の行動が、チームに影響を与えると理解して動く
・ チームの活動や目標を優先する姿勢を見せる
・ 仲間の努力を大切にする
・ 後輩やスタッフへの態度も誠実である
逆に、リスペクトを示さない行動はこうです。
・ 自分のやり方や気分を優先し、周囲に合わせない
・ チームに迷惑をかけても「自分は自分」と考える
・ 他人を見下したり、協力しようとしない
つまり、『自分がどうしたいか』だけでなく、『チームがどう感じているか』にも目を向けることが大切なんです。
指導者にできること
もちろん、選手が最初からリスペクトを示せるわけではありません。
だからこそ、コーチである私たちができることがあります。
・ チームで活動する意味を繰り返し伝える
・ 仲間を大切にする行動を評価する
・ リスペクトを「行動で示す」ことを教える
・ チームカルチャーとして育てる
リスペクトは、スキルではなく文化です。
育成年代でそれを経験できることは、選手の人生にとって大きな価値になるはずです。
まとめ:リスペクトは、チームで生きる力
今回は、自分のコーチとしての失敗をきっかけにこの記事を書きました。
リスペクトは、
“してもらう”ものではなく、“自ら育てていく”ものです。
そして、コーチとしては、
「リスペクトを示す文化」を選手に体験させることが大切だと、改めて感じました。
自由や個性を活かすことと、チームにリスペクトを示すことは両立できます。
そのバランスを育てるのが、育成年代の指導の醍醐味なのかもしれません。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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