こんにちは、すずめです。
コーチとして練習の現場に立ちたいのに、
大会申込、選手登録、練習場所の調整、備品の管理…。
気づけば「現場に立つ時間」よりも、
「現場外の仕事」に追われていませんか?
この記事では、育成年代のコーチが
“選手と向き合う時間”を取り戻すために、現場外の仕事をどう減らしていけるか
について、考え方と実践のヒントをご紹介します。
現場に立てないジレンマ
選手の変化に気づきたい。
目の前のプレーにしっかり向き合いたい。
でも、練習開始前まで事務作業、練習後には書類の提出やメールの確認…。
「選手を見たいのに見られない」というジレンマに、私自身、何度も悩まされてきました。
育成年代のコーチが担う“現場外の仕事”
育成年代のチーム運営では、
コーチがプレーヤー育成だけでなく、マネジメント役も担う場面が多くあります。
・ 大会・遠征の申し込み
・ 選手の登録・名簿作成
・ 練習会場や移動手段の手配
・ 備品の管理や準備
・ チーム内の連絡・調整
これらは確かに大切な仕事ですが、
「一人で抱え込むには多すぎる」のが現実です。
忙しさに流されず、「減らす」視点を持つ
忙しい中で仕事をこなすのは当然になりがちです。
でも、そのまま進めてしまうと、いつか無理が効かなくなります。
大切なのは、「どうやったら減らせるか」という視点を持つこと。
ここから、具体的なヒントを3つ紹介します。
① 必要がないことは、思い切って“やめる”
まず考えたいのは、本当にその作業が必要か?という視点です。
・ 昔から引き継いでいるだけの書類作成
・ 誰も目を通していない報告資料
・ 手書き→入力→再確認…と重複している工程
「前からやっていたから」「ないと不安だから」
そんな理由だけで残っている仕事は、意外とたくさんあります。
一度やめてみて、本当に困るか?を確認してみるのも有効です。
② 「一つで複数をカバーする」工夫をする
いい仕事・いい仕組みには、
「一つで複数の問題を解決できる」という特徴があります。
例えば:
・ 大会申込フォームに選手情報を一括入力できるようにする
→ 登録作業と名簿作成を同時に解決
・ 練習予定と備品管理を、同じ表で一元管理
→ 情報の抜けやダブりを防げる
一点突破で二重三重の手間を減らす。
この意識があるだけでも、業務の負担は、ぐっと軽くなります。
③ 情報を「集約」して、個別対応を減らす
現場外の仕事が多くなる原因の一つは、情報の分散です。
同じことを何度も入力したり、
同じ問い合わせに個別対応したりしていませんか?
・ 共有フォルダやクラウドで、必要な情報を1か所に集約
・ 回覧や一斉連絡で、繰り返し説明をなくす
・ 提出物や日程など、定型のものはテンプレ化
「ここを見ればわかる」「このフォーマットを使えばいい」という状態をつくることで、やり取りがグッと減ります。
どこを見ればいいですか?というやり取りも積もり積もれば、大きな仕事になります。
チームで「仕事を減らす文化」を育てよう
ここまで紹介した方法は、
一人で取り組むだけでは限界があります。
だからこそ、「仕事を減らして、選手を見る時間を増やしたい」という思いを、
スタッフや保護者、選手とも共有してみてください。
・ 「こうすればもっと効率よくできそう」と提案してもらう
・ 「ここは任せて」と役割を分担できるようになる
・ 「これはやめよう」とチームで決断できるようになる
こうした動きが、チーム全体のマネジメント力につながります。
困っていることを示せば、手伝ってくれる人も増えます。
助けてもらって、マネジメントのチームも作っていきましょう。
まとめ:選手を“ちゃんと見る”時間を取り戻そう
・ 育成年代のコーチは、現場外の業務が多くなりがち
・ 「必要ないことはやめる」「複数を同時に解決」「情報の集約」で仕事は減らせる
・ チーム全体で仕事を整理すれば、選手に向き合う時間が増やせる
目の前の選手に、ちゃんと目を向けるために。
コーチが“指導に集中できる環境”をつくることは、選手の成長に直結します。
現場外の仕事を、無理なく、でも確実に減らしていく。
そんな働き方を、チームの文化として育てていきたいですね。
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