「うちのチーム、なんか雰囲気が悪いし、元気がない…」
「選手やマネージャーが続かない、辞めてしまう…」
「楽しさって、ゆるさの言い訳じゃないの?」
こんなふうに感じたことはありませんか?
この記事では「楽しさ」の大切さと、その具体的な作り方をお届けします。
指導に悩むコーチ、チーム作りに苦戦している方に、届けば嬉しいです。
「楽しいこと」って、そんなに大事?
「楽しいばかりじゃ成果は出ない」
「楽しさは、あとからついてくるもの」
そんな声もあるかもしれません。
でも実際には、
楽しいからこそ、続けられる。
楽しいからこそ、力が発揮できる。
やめていく選手が多い。
練習に来ても覇気がない。
そんなチームに必要なのは、「楽しさ」かもしれません。
楽しいことの効果は想像以上に大きい
① エネルギーが湧く場所になる
エネルギーを奪われる場所に、誰も行きたくありません。
逆に、「行くと元気をもらえる場所」には、自然と人が集まります。
仲間と笑った。
自分のプレーを褒めてもらえた。
練習後に「今日、楽しかったな」と思えた。
そんな体験が、次の参加につながります。
エネルギーに余裕があると、
感謝できたり、笑顔が増えたり、思いやりが生まれたりもします。
② 続けることができる
楽しくないと、人は続きません。
淡々とした単純作業ばかりの練習。
怒られてばかりの時間。
そんな日々が続けば、誰だって「やめたい」と思います。
選手が辞めると、残された側もエネルギーを失います。
「次は誰が辞めるのか」と疑心暗鬼になったり、
頑張ってきた時間が無駄になったように感じたり。
だからこそ、続けられる空気をつくること=チームの損失を減らすことでもあるのです。
楽しくするための工夫4選
① 練習をゲーム化する
ちょっとした工夫で、練習がぐっと面白くなります。
- ポイント制にする
- チーム対抗で競争させる
- 課題達成でコーチが腕立て伏せなど
遊び心のあるルールが加わると、笑い声とやる気が自然と増えていきます。
② 認め合う文化をつくる
私はプレーヤー時代、コーチにほめられるより、
仲間と笑い合った記憶の方が強く残っています。
だから今は、選手同士が認め合うことを大切にしています。
- 名前を呼んで声をかける
- 結果ではなく努力や工夫を認める
- 「ありがとう」を伝える
調子が悪い日も、仲間の一言で救われる。
それが、チームで活動する強みです。
③ コーチ自身が楽しむ
練習中、あなたはどんな顔をしていますか?
黙り込んだり、ずっと怒っていたりすると、チームの空気はマイナスに変化します。
まずは、コーチ自身が楽しむこと。
- 自分も笑顔になれる練習を考える
- 少しだけでも冗談を入れてみる
- 自分がコーチできることへの感謝を思い出す
コーチが楽しんでいれば、選手も自然とその雰囲気に引っ張られます。
④ 選手に「楽しい練習」を聞く
迷ったら、選手に聞いてみてください。
「どの練習が楽しかった?」
「最近やってないけど、またやりたい練習ある?」
あれこれ悩むより、実際に選手の声を聞くことで、確かな手ごたえのある改善ができます。
やってみてイマイチなら、やめればいいだけ。リスクはありません。
まとめ:楽しさは“成果の土台”です
「楽しさ」は甘えではありません。
エネルギーが湧くチーム、続けられる環境、信頼し合える関係。
それらすべての土台にあるのが、「楽しい」という感情です。
今日紹介した4つの工夫は、どれもすぐに取り入れられるものばかりです。
- 練習をゲーム化する
- 認め合う文化をつくる
- コーチ自身が楽しむ
- 楽しい練習を選手に聞く
成果を出すためにも、ぜひ「楽しさ」を見直してみてください。
関連書籍の紹介
最後に、今回のテーマと深くつながる一冊をご紹介します。
『ダブル・ゴール・コーチ 勝利と豊かな人生を手に入れるための指導法』
(ジム・トンプソン著/鈴木佑依子訳)
この本では、「勝つこと(First Goal)」だけでなく、「選手の人間的成長(Second Goal)」も同じくらい大切にする、という考え方が紹介されています。
選手の“エモーショナルタンク”を満たすことで、チーム全体のエネルギーが高まり、楽しさや意欲が生まれる——
そんな視点は、今回の記事で触れた「楽しくなければ続かない」という考えとも深くつながります。
指導に悩む方、チームの空気をもっと良くしたい方におすすめの一冊です。
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失敗が続く選手にかける言葉に迷ったら
失敗に寛容な空気があるからこそ、選手はチャレンジできます。
「楽しさ」があると、失敗すら前向きにとらえられる土台になります。
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