こんにちは、すずめです
長年、コーチやチーム作りをしてきた経験から
たくさんのコーチや職場の後輩から意見をきかせてほしい
と言ってもらえるようになってきました
「チームが成長しないんですがどうしましょう」
「成果が全然でないんですが、どうしたらいいですか?」
「チームとうまくいかないんですが、どうしましょう」
などです
二つとして同じチームはないので、まず状況をよく聞きます
ほとんどの人は、状況をすべて言ったら満足します
「大変だという気持ちを共有してほしい」ということです
しっかり話を聞きます
中には意見を求めてくれる人もいて、話もします
その話の一つをまとめてみました
チーム作り、コーチングを例えるならこれ!
ずばり、チーム作りやコーチングは農業です
コーチやマネージャーは農家の方、作物はチームのメンバーです
人と作物はもちろん違うものです、敬意をもって接するのも当たり前です
すずめが考える共通点は以下の三つです。
- すぐに成果があらわれない
- 報われるとは限らない
- 成果を出すのは自分ではない
それぞれ、詳しくみていきます
すぐに成果があらわれない
農業では、今日農家の方が世話をしても明日に芽が出たり、収穫を迎えたりするわけではありません
長い期間の中で、少しづつ作物が育ち
あるときには芽が出て、あるときには収穫を迎えます
作物は日々成長していますが、いきなり花も咲かせずに実がなることもありません
収穫の時を楽しみにしながら、日々世話をしその時を待ちます
「種に向かって、何で芽が出ないんだ」と言ったり
「花に向かって、何で実がなってないんだ」とは言いません
コーチングやチーム作りも同じで、時間がかかります
日々のたくさんのアプローチが、成果としてあらわれるのはずっと先です
種や花に向かって怒らないのと同じように、日々の成長が感じられない時も怒る必要はありません
コーチや上司は目の前で変わってほしいものですが、
目の前で変わってほしいのは、こちらの都合だったりします
「目の前で変われ」というのは、隣の田んぼの稲の方が長く伸びているからと、自分の田んぼの稲を引っ張るのと同じです
見た目には長く伸びたように見えますが、根が抜けて枯れてしまいます
根気よく誠実に向き合うことしかできません
報われるとは限らない
問題が多く発生します
農業だと、予期せぬ病気であったり、台風であったり、大雨があったり多くの問題が出てきます
順調に育っていたとしても、いいタイミングで肥料や農薬をまかないと元気がなくなったり、収穫が減ったりします
もう少しで収穫というところまで来ても、台風で台無しになったり、
成長が遅かった隣の畑はまだ実がなっていなかったので、無事に済んだりすることもあります
運もあるし、農家が頑張っても関係ない要素もたくさんあります
コーチやマネージャーも、多くの問題を抱えます
人がやめたり、もめごとがったり、コミュニケーション不足で担当が不明確だったり
対外的なことで大きな影響がでることもあります
だからといって、日々の世話が無駄かというとそうではありません
野生の作物が、大きな収穫にならないのと同じで、
適切なチームマネジメントやコーチングがないままに、いいチームに成長することはまれです
すべてが報われるわけではないですが、確かにコーチやマネージャーの行動がチームに影響を与えます
成果を出すのは自分ではない
農家は自分が成果ではありません
農家の成果は育った作物じたいか、樹木であればそこになった実です
育ったのは作物の力、実がなったのは樹木の力です
農家さんに直接リンゴがなるわけではありません
コーチや上司、マネージャーも同じです
自分が直接成果を出すわけではありません
毎日、樹木を応援してもおいしいリンゴがなるわけではなく
毎日適切な世話をすることによって、樹木は実をならすこと、作物は成長することに集中できます
ついつい部下の仕事に手を出してしまったり、
自分自身が何かをやっていないとさぼっているように感じたりするかもしれません
そういう時には、成果を出すのは自分ではないことを思い出してください
しかし、台風来る前や病気がはやり始めた農家のように、いざというときはチームやメンバーを守るために動き回らなければなりません
適したタイミングで適した世話をする
これがチーム作りやコーチングの面白いところだと、すずめは思います。
まとめ
今日は、コーチング・チーム作りと農業について話してみました
チームとの適切な距離感が伝われば、よい心持ちで接することができます
よい心持ちで接することが、チームにとっても一番良い影響を与えます
急がず焦らず、しかし適切にアプローチしていけるようにすずめも日々奮闘中です
少しでも参考になれば嬉しいです
すずめ
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