チームとコーチをつなぐ生命線：信頼関係の築き方
コーチングをしていると、どんなに熱心に指導していても、チームとの信頼関係がうまく築けない、もしくは維持できないと感じることがあります。
特に、選手との距離ができてしまったり、チームの雰囲気が悪くなったりすると、どうしたら良いか分からなくなるときもあります。
私もそのような経験があります。
チームとの信頼関係を築けていないと、選手が話を聞いてくれないこともあります。
何を言っても選手が受け入れてくれない気がしてしまう時もありました。
少しずつでも、そういった関係は変えることができます。
信頼関係を築くために必要なのは、特別な技術や才能ではありません。
むしろ、日々の小さな行動や言葉が、少しずつ信頼を積み上げにつながります。
信頼残高とは？
「信頼残高」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
コーチと選手、チーム全体との間で積み上げていくべき信頼のことです。
- 信頼残高が増えると、選手はコーチの指導を素直に受け入れ、チームが一丸となって目標に向かって進むことができる
- 逆に信頼残高が減ると、選手とのコミュニケーションがうまくいかず、指導の効果も薄れてしまう
信頼残高が足りていないとき、コーチはどうにもできません。
焦らずに、まず信頼を積み上げることが指導の近道です。
信頼を積み上げるための具体的な行動
- 選手に対して真摯に向き合う
まず、選手一人ひとりに真摯に向き合い、個別に声をかけることが大切です。
「どう？」と聞くことで、選手は自分のことを気にかけてくれていると感じ、信頼が生まれます。 - 小さな約束を守る
日常的な約束や言葉を守ることで、信頼は積み上がります。
「次回練習でこれをやろう」「時間を守ろう」と言ったら、必ずそれを実行しましょう。
小さなことですが、これが信頼を築く第一歩です。 - 選手を励まし、認める
失敗しても声をかけ、選手を励ますことが大事です。
必ず”ポジティブな声掛け”、誉めなければと考えるのではなく、選手が次の挑戦に向かっていけるようにコーチが寄り添います。 - 感謝を伝える
練習や試合後に、選手やマネージャーに対して「ありがとう」と伝えるだけで、信頼関係が深まります。
感謝の気持ちを持ち、選手に伝えることで、チーム全体が良い雰囲気になります。
信頼残高が減る原因とその修復方法
信頼は簡単に減ってしまうこともあります。
例えば、選手に対して厳しすぎる言葉をかけてしまったり、約束を守れなかったりすると、信頼残高が減少してしまいます。
そうしたとき、どのように修復すれば良いのでしょうか？
- 素直に謝ること
自分が間違ったことを認め、素直に謝ることが大切です。
選手もコーチが人間であることを理解し、信頼を取り戻すことができます。 - 改善を約束する
信頼を失ったと感じたとき、具体的にどのように改善するのかを選手に伝えることが大切です。
コーチがどのように変わろうとしているのか、選手に示すことが信頼の回復につながります。 - 焦らず、時間をかける
信頼関係は一朝一夕に築けるものではありません。
時間をかけて少しずつ信頼を積み上げていくことが大切です。
まとめ：信頼は行動で築くもの
チームとの信頼関係を築くためには、言葉だけでなく行動が重要です。
選手に対して信頼できる行動を示し続けることで、少しずつ信頼残高は積み上がります。
そして、信頼関係がしっかりと築けたとき、チームは一丸となって成果を出すことができます。
もし今、信頼関係に悩んでいるのであれば、焦らずに一歩ずつ積み上げていきましょう。
少しずつでも着実に、信頼を築いていくことが、あなたとチームの成長に繋がります。
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